2018年1月2日火曜日

【2017/12/27】愛するひとについて 2回目

2017年最後のラボです。前回に引き続いワークをご紹介します。

■「ハチミツ」
天井から垂れてくるハチミツを全身に塗っていくというワークです。もちろん実際落ちてくるわけではないので、全てイメージで行います。

ハチミツの垂れる速度、温度、匂い、色、どの場所を垂れているかなど、細かにイメージしながら身体を動かします。イメージを強くする為のトレーニングです。身体をじっくりと意識するためのトレーニングでもあります。

イメージを強くしている状態で動いてる様は非常に美しく、それだけで目が惹きつけられます。柳沼さんの言葉を使うとイメージの度合いが「変態」の域までいくと、ものすごい強度を持って舞台に立てる役者になれます。

最初は自分の中でイメージするだけのワークですが、どんどんと他人との接触なども入れて行っていきます。やってる間は非日常感が漂い、傍目から観ると怪しいのですが。実際にやっている側は、非常に感覚が研ぎ澄まされるのを感じるワークです。


そして今回のメインワークは
■「愛する人について語る」二回目です。

一回目はただ自分の事を話す時間でしたが。二回目から演劇的になっていきます。
二回目は二人一組になって、相手の話を自分が体験したように語ります。

ペアになってお互いの話をします。そこで質問をしてさらに細かに話を聞き出していきます。語る時は嘘をついても構いません、ただ自分が体験したかのように話すことが出来ればいいのです。実践してみると、意外と嘘をついてるのは分かっていても、リアリティがある瞬間や話に聞き入ってしまう瞬間が多くあります。

重要なのはここでも「イメージ」。人の話をする時、その人のことイメージしながら話したり、その話を聞いたときに浮かんだ情景をイメージして話すと思います。他人の事をイメージしながら話す、その自分と他人が混ざった状態。これがこのラボで大切にしたい「ゆたかな状態」です。

お芝居の稽古を続けていくと、どんどん芝居の形は整理されていくのに、このイメージの部分が損なわれやすくなってしまうことがあります。何においても「イメージ」が芝居を支えているのです。まずはそれを感じる事。これがお芝居の入り口になっていきます。

次回はここからまた発展したワークを行います。