2017年12月28日木曜日

【2017/12/20】愛するひとについて




先週から始まった柳沼クラス(仮称)です。

今回は行っているワークを紹介します。

一つは「クラップ」。
手をたたくという意味です。
相手と目を合わせて同時に手をたたきます。それを次々に別の人へと回していきます。

最初はこれだけですが、どんどんルールが増えていきます。

次は、これを全員でランダムに歩きながら行います。

さらに次は、同じリズムで拍手をずっと回すようにします。

他には初める時は一人一人別々のタイミングで動き始めるなど、色々と負荷を増やしていきます。

周りを見れていないとすぐに拍手を取りこぼしたり、他の人と被ったりして失敗します。

普段、仕事や学校にいるといかに、感覚を遮断して鈍くなっています。
それを稽古前に一度リセットするためと、どんどん感覚的になるためのワークなのですが・・・・・・この柳沼クラスのメンバーは意外と強く。
 2回目にして連続拍手回数99回という、とばしぶりでこのまま続けるとどうなってしまうのかと毎回が楽しみです。

他にもありますがまた次回ご紹介します。



今回のメインはメンバー全員が「愛するひと」について話すというもの(動物や二次元やアイドル、芸能人など会ったことのない人禁止)
メンバーそれぞれ、家族や初恋の人などについて話しました。
最初は恥ずかしそうでも、しだいに皆いきいきと語りはじめ、その姿はどこか魅力的なものがありました。

さて今回は全員の話を聞いただけで、和気あいあいと終わりましたが。次回が本番です。
二人一組になってその話を交換し、相手の話を自分の話の様に話すという大ウソつき大会が次回始まります。






【2017/12/13】話し合うところから

烏丸ストロークロックの作・演出、柳沼昭徳を講師に新しい公演クラスが先週から始まりました。

柳沼クラス
烏丸クラス

名前はまだありませんが、これから集まったメンバーによって時間をかけて、
名前がつけられていくことになります。


「集団で無いものをイメージして、身体で表現する」

がこのクラスで大切にしていくことです。同時にこれは演劇で最もおもしろく魅力的な部分です。
集団性、想像力、身体性、表現力を約一年かけて伸ばしていきます。

ですがそのためには演劇の訓練以外の教養も必要です。
演劇経験を得るためだけでなく、多感に豊かな時間をおくれるように様々なことを話せる場所にしたいということで

「どうか職場や学校で普段話せないことや、興味のあること、やりたい事をここで話して下さい」

と柳沼さんは願いの様に言いました。

今後、発声訓練や身体訓練や即興訓練なども行われていくと思いますが、まずはお互いを知るところから。
一日目の大部分は柳沼さんが演劇を志した理由や、今までやってきたお芝居について語る時間からゆったりと始まりました。

次回からはメンバーそれぞれが自分の事を話す時間を作りながら、公演までの道のりを歩んでいきたいと思います。
このブログではその様子をお伝えしていければと思います。

【2017/12/6】プレワークショップ:集団で無いものをイメージして身体で表現する

アクターズラボ+烏丸ストロークロックが始まりました。講師は京都の劇団烏丸ストロークロックの劇作・演出をつとめる柳沼昭徳です。

第1回目のこの日は、プレワークショップとして開講しました。
11月に3回行われた体験ワークショップに、参加されていない方も半分ぐらいいましたので、まずはお互いの顔と名前を覚えるためのワークから。

ひととおり、顔と名前を覚えたところで、柳沼から演劇の目的とはなんでしょう、という話がありました。「集団で無いものをイメージして身体で表現する」これが演劇の目的で、この質が高ければ高いほど、面白い作品になる。と。考え方や捉え方はさまざまありますが、今回のクラスではこのことを指針に、チームワーク、イメージする力、身体で表現する俳優の技術を身につけていきます!

この日のメインのワークは 3つ。こんなことをやりました。

【 1. ボール無しバレーボール】

サーブをする人、レシーブをする人はボールを投げる相手、つなぐ相手の名前を呼びながら、見えないボールを使ってバレーボールをプレイしました。全員がボールと自分のチーム、相手チーム一人一人を意識し、イメージを共有します。

【2. ハチミツを浴びる】


天井から滴る大量のハチミツをイメージし、粘性のある温かいハチミツが
ゆっくりと天井から垂れてくるのをイメージして、自分の身体へ浴び、塗りたくっていきます。身体のどの部分にあたっているのか、想像し、感じながら、また時間とともにハチミツが冷えて固くなっていく様もイメージします。
まさに「無いものを」のイメージを身体で表現するワークです。恥ずかしさを乗り越えて、埋没することが、見てる方へ与える説得力のカギになります。

【3. 中学校の教室を作る】

誰もが体験してきた、中学の頃。昼休みの様子を3分間イメージし、全員でその様子を表現してみます。一度やったあとは、もう少し細かくイメージすることを意識して。机の中、机の上、机の脇のひっかけるものには何がありますか?前の授業・次の授業はなんでしたか?教室の扉は引き戸でしたか?黒板には何が書かれていますか?そうしたイメージをそれぞれ出し合い、もう一度やってみます。全員の記憶の解像度をあげ、それを組み合わせていくことで、存在しないけれど、どこかにあった教室が生まれてきました。