2017年12月28日木曜日

【2017/12/6】プレワークショップ:集団で無いものをイメージして身体で表現する

アクターズラボ+烏丸ストロークロックが始まりました。講師は京都の劇団烏丸ストロークロックの劇作・演出をつとめる柳沼昭徳です。

第1回目のこの日は、プレワークショップとして開講しました。
11月に3回行われた体験ワークショップに、参加されていない方も半分ぐらいいましたので、まずはお互いの顔と名前を覚えるためのワークから。

ひととおり、顔と名前を覚えたところで、柳沼から演劇の目的とはなんでしょう、という話がありました。「集団で無いものをイメージして身体で表現する」これが演劇の目的で、この質が高ければ高いほど、面白い作品になる。と。考え方や捉え方はさまざまありますが、今回のクラスではこのことを指針に、チームワーク、イメージする力、身体で表現する俳優の技術を身につけていきます!

この日のメインのワークは 3つ。こんなことをやりました。

【 1. ボール無しバレーボール】

サーブをする人、レシーブをする人はボールを投げる相手、つなぐ相手の名前を呼びながら、見えないボールを使ってバレーボールをプレイしました。全員がボールと自分のチーム、相手チーム一人一人を意識し、イメージを共有します。

【2. ハチミツを浴びる】


天井から滴る大量のハチミツをイメージし、粘性のある温かいハチミツが
ゆっくりと天井から垂れてくるのをイメージして、自分の身体へ浴び、塗りたくっていきます。身体のどの部分にあたっているのか、想像し、感じながら、また時間とともにハチミツが冷えて固くなっていく様もイメージします。
まさに「無いものを」のイメージを身体で表現するワークです。恥ずかしさを乗り越えて、埋没することが、見てる方へ与える説得力のカギになります。

【3. 中学校の教室を作る】

誰もが体験してきた、中学の頃。昼休みの様子を3分間イメージし、全員でその様子を表現してみます。一度やったあとは、もう少し細かくイメージすることを意識して。机の中、机の上、机の脇のひっかけるものには何がありますか?前の授業・次の授業はなんでしたか?教室の扉は引き戸でしたか?黒板には何が書かれていますか?そうしたイメージをそれぞれ出し合い、もう一度やってみます。全員の記憶の解像度をあげ、それを組み合わせていくことで、存在しないけれど、どこかにあった教室が生まれてきました。


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