2018年6月19日火曜日

【2018/6/13】シチェーションブートキャンプ

前回、いくつかのルールに沿って作品を「作る」稽古をしました。



即興でやらねばならないこと、考えなければならないことが多いので
少し難しいワークだったかもしれませんが。

今回は少しシンプルにセミパブリック(完全に公共ではない場所)を皆で作ります。
(シチュエーションブートキャンプと命名!)

選ばれた場所は、銭湯と図書館です。

やってみると
体を洗うなどの行為から銭湯、本を読んでる姿から場所は理解できますが。
リアルに再現するのが目的です。

行動をただ再現するのではなく、その場所の「居方」も考えます。銭湯だったらなんとなく周りの状況を見るし、あけっぴろげな雰囲気があると思います。

周りの人に喋ったりついついなにかしようとしてしまいがちですが。
普通あんまりしません。

普段を思い出してみましょう。前にデッサンをやったように細かな部分を思い出していきます。

それぞれ「あるある」と思う場所と「ないない」と思う場所を見つけるのが重要です。

周囲への想像力がためされます。

2018年6月9日土曜日

【2018/6/6】皆で一つのものを作る2

今回も柳沼に引き続き、烏丸ストロークロックの阪本が代講です。

前回は皆で状況を共有してエレベーターに乗り込むというワンシーンをやりましたが、

今回はもう少し複雑です。

・場所は病院の待合室
・同じサークルのメンバー
・その一人が事故にあって手術中

というざっくりな設定がまずあります。

以下話の流れもざっと決まっています。
①何人かが心配そうに話をしている
②そこに他の誰かが入ってきて問題が明らかになる。患者のことを忘れて、話題が別の方に行く
③別の人が入ってきて患者が危ないので輸血の必要があることがわかる
④何人かが退場。残された人たちが気まずい中で会話を続ける。

というものです。

今回は与えられた時間でこれをメンバーを2チームに分けてで話し合って立ち上げます。
舞台の形や、書かれていないところは自由に作っても大丈夫です。

最後まで話しを作り上げることに集中しがちですが、集団で話し合いながらお芝居を作るエクササイズです。



大まかには「舞台となる待合室」「ストーリー」「状況」の3つを話し合う必要があると思うのですが、細かに細かに話し合いを続けると、どんどん時間が過ぎていってしまい、さらに腰もどんどん重くなっていくので、ササッと決めたら立って試す。
試しながら身体に状況等を落とし込みつつ、問題点はまた話合いを繰り返すほうがいいように思えます。お芝居は頭だけでは作れません、身体を伴っていないといけません。

バタバタですが立ち上がったお芝居は良い点も悪い点もあったと思いますが、これを何度も重ねていくのがお芝居づくりの基本です。

話し合い→立ち上げる→話し合い→立ち上げる
の繰り返しです。

2018年6月5日火曜日

【2018/5/30】皆で一つのものを作る

劇団わんの稽古、
今回と次回は烏丸ストロークロックの阪本麻紀が代講でお送りします。

さて間もなく公演に向けたクリエーションに入っていきますが。
その前に何を大切にするかポイントを抑えつつ、全員で一つのシチュエーションを作ってみます。

テーマは「エレベーターに乗り込む」

ただエレベーターに集まってきて乗り込む。
これをいかにリアルに違和感なくまずはお芝居できるかを何度も試します。

最初はエレベーターのサイズがおかしかったり、壁から明らかにはみ出ていたり
違和感が大いにありましたが、

実際に高槻現代劇場に有るエレベーターを確認してみたり、
普段乗ってるときはどういう感じになっているかを思い出してみたり、

それぞれのイメージをすり合わせてやってみると、どんどんとリアルなエレベーターがそこに立ち現れます。

そこにそれぞれの状態、急いでる、お腹が痛い、暑い、寒いなどを盛り込み、
そのそれぞれの変化にそれぞれ反応して、お芝居の世界で「生きている状態」を作っていきます。


最終的に出来上がったエレベーターはかなり日常の風景に近いものが出来上がりました。

演劇はリアルにやることだけでは成立しませんが、リアルをすっ飛ばしても成立しません。お芝居の芯になる部分を皆で共有するがまずは大事なのです。