2018年3月15日木曜日

【2018/2/21】台本を読む


今回のワークを一つご紹介します。
二人で道具を使わずすぐに出来るワークで、時間もかからないので、空いた時間にさっと出来るトレーニングです。
①まず二人で目を見て向かい合います。
②それぞれ両手をまっすぐ前に出して、相手の手と上下に触れないように近づけます。
③それぞれ目を見ながら会話します。内容はなんでもいいです。
④会話中に下の手の人が、上の人の手を上から叩きます。上の手の人はそれを避けます。
これだけです。

叩けたら勝ち、叩かれたら負けです。
これも例によって勝ち、負けが目的ではありません。
会話をしながら相手をよく感じて、すきを見て叩く。会話をしながら、相手の動きに注意して避ける。
非常に集中力を使うワークです。感覚を自分と相手に意識を向けるトレーニングでもあります。
すぐ出来るのでちょとした時に意識を広げたり、パートナーとの集中力の高め合う事ができるのでおすすめです。



さて今回は台本を読み始めました。

柳沼がかつて京都のアクターズラボで上演した「アーカイヴ定吉1950」の第三場を読みます。

まずは何の説明もなく無作為に配役して読み始めます。
読むと何やら聞いたことのない言葉や、不可解な台詞が飛び交いだします。

皆、「???」となりながら読んでいると何となく分かってきます。
1950年、戦後間もない混乱期に、朝鮮戦争が始まって再び戦争に加担していく日本を描いた作品です。
現代からすると「レッドパージ」「バス住宅」聞きなれない言葉が目白押し。

これをまた千日の瑠璃のときのように読み込んで。お芝居を立ち上げてみます。

さらに今回は烏丸ストロークロックのお芝居づくりがどういうものかも知ってもらう意味もありました。
全員が、テーマにそっていろんなこと調べて、それを出し合って、実際に取材を行い、文献や映像を皆で見漁ってそれを、いろいろな形で言葉にして、体感に近づけての厚みのある作品づくり。

そうやって出来た台本がこの「アーカイヴ定吉1950」です。

恐らくこの柳沼クラスでもおこなう行程です。それを示しつつ。そうやって生まれたこの作品を紐解いていきます。

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