2018年3月13日火曜日

【2018/1/17】愛する人について 4回目

今回はワークの中の一つ「お手玉ワーク」を紹介します。
■お手玉ワーク
円になります。アイコンタクトでお手玉を投げる相手を決めます。 相手が受け取る「構え」の体勢になったら、 相手にお手玉を投げます。 受け取った人は今度は違う相手に投げます。 お手玉を落とさないように、 相手が受け取りやすいように投げて受け取ってを続けていきます。
このワークは相手を「認識する」 時間を持つということを目的に行います。稽古場に来る前までは、 メンバーそれぞれが違う時間を過ごしていて、「さあ、 稽古しましょう」 となっても足並みや呼吸を揃えるのが難しいです。ですので、 稽古前に、アイコンタクトで相手をちゃんと見て「投げるよ」「 うん、大丈夫、受け取るよ」というやり取りを丁寧にすることで、 コミュニケーション(関係性)を改めて取り直します。 どんどん慣れてくると「あ、今日はこの人は調子が悪いな」「 この人にはちょっとゆっくり優しく投げた方がいいな」など、 周りを見ることができるようになっていきます。
今回はお手玉3個まで挑戦しましたが、 アイコンタクトが慣れてきたら、 名前を呼んで返事をしてお手玉を投げたり、二つのライン( アイコンタクトで投げる・名前を呼んで投げる) を同時に行ったりする発展バージョンがあります。
慣れてくると「投げる・受け取る」 のやり取りがおろそかになってきますので、 初心を忘れずに毎回丁寧に慎重にやっていきましょう。

■「愛する人について語る」ワーク四回目
前回三回目は相手の話を自分が体験したように語る際に身振り手振 りを交えて話すことをしました。 四回目は話をダイジェストにせず、一つに絞って、 話す時間軸を狭めてみることをしました。
前回よりも話している人の感じている「感覚」 が立ち上がってきました。イメージしている光景の季節、時間、 温度、聞こえていた音、周りに何があったのか、 相手の表情などの細部が伝わってきました。 ディテールが細ければ細かいほどリアリティが増していきます。 どこまでが嘘で本当のことなのかがわからなくなり、 お客さんは本当の話のように感じます。

次回は、お客さんが観ているという意識を少し置いて、 観ている人もそれぞれのお話を共有していることを前提にして、 自分がイメージしたことをこってりじっくりと体現してみることを 試みます。「語る」というところからどんどんと「演劇的」 になってきました!

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